常歩歩行


 道場での「すり足」とともに、稽古したいのが「常歩(なみあし)歩行」です。私の周囲で、左踵を接地した常歩(なみあし)での剣道を実践される方々がおられます。その方々にお聞きしますと、剣道よりまず歩き方(常歩歩行)を身に付けられています。常歩(なみあし)歩行の動きや感覚をそのまま剣道に転化させておられます。歩きから剣道への転化はそれほど困難ではないようです。そして、常歩(なみあし)の歩行や剣道を一度体験されますと、その心地よい身体感覚により、以前の動きには戻れなくなるようです。

 股関節の外旋、膝の抜き、肩甲骨の外放など要素はありますが、やはり剣道動きに最も重要であるのは骨盤の動きだと思います。「右足が出るときに左腰がでる、左足が出るときに右腰が出る」という常歩(なみあし)」独特の動きです。

 この歩きを私は試行錯誤して身につけました。現在では常歩(なみあし)でないと歩けません。その動きがそのまま剣道の動きなります。拙書(本当ナンバ常歩)をご一読いただいて実践されている方々は、稽古されて2〜3ヶ月で習得されているようです。意識せずに常歩腰の動きなると語っておられます。

 皆さんも常歩(なみあし)歩行に挑戦してみてください。まず、足幅を骨盤幅に取ります。最初は少し広めにとっていいと思います。つま先と膝を少し開きます(股関節外旋位)。そのまま、左右の足前に2本のレールがあるとイメージして歩いてください。そのときに振り出される足と反対側の腰が前に出るようにしてください。この動きは、着地脚で蹴るとでてきません。「すり足」と同じように、着地脚の踵に足圧を感じるようにします。膝は多少曲げたままで歩く感覚です(膝の抜き)。
 腰の動きに注意して、上手くいかなくなったら一歩目からやり直します。腕は、普通に歩くように振って結構です。
また、なるべく踵が低い靴を履くことも大切です。

 この歩きを習得すると、それほど一般の歩きとは違いませんので、誰も気づきません。「木寺さんの歩き方は特徴がありますね」と言われる程度です。とても楽に歩けます。

 動きについては、常歩秘宝館の「常歩走歩行」のコーナーを参考にしてください。
 http://www.namiashi.com/hihoukan/

 ここでは、常歩(なみあし)歩行を習得されて間もない、Sさんの動画を見ていただきましょう。 (正面 ・ 側面